ガサガサガサッ。
草陰から何か音がする。
「誰だっ！」
「わー！」
ラングが構えるより先に飛び出してきたのは三匹の根子だった。
どうやら身長を伸ばしている・・・つもりのようだ。
「な、何やってるんだ、根子！」
「わー」
「身長が伸びたって！？あぁ、確かにそうだけど・・・」
どう見ても違う。
どうみても肩車をしているだけだったがラングはあえて言わなかった。
平和な午後のお話。